モデルハウスを見学する際のポイントについて

人生最大の買い物といわれるマイホーム
自分たちはどんな家が良いかを実際に目で見て検討する手段としてハウスメーカーや工務店が公開しているモデルハウスを見学される方が多いかと思います。
ただ、いざモデルハウスに行ってみたものの、どれも良い家に映ってしまって逆に頭を悩ませてしまうなんてことありませんか?
今回はこれからモデルハウスを見学する方に、見学の際に必ずチェックしておきたいポイントや注意点などについてお伝えしたいと思います。
モデルハウス見学までの流れ
モデルハウスは漠然や何となく見ていては、良い情報が得られません。
より良い見学にするために、まずモデルハウスに訪れるまでの流れを抑えておきましょう。
①家族の要望をまとめる
まずは、家族がどんな家に住みたいか要望を集めるところから始めるといいです。
例えば、「リビングは吹き抜けがいい」「床暖房を設置したい」「自然素材をふんだんに使った家にしたい」などなど、新しい家に対する家族の要望はたくさん出てくるでしょう。
住宅メーカーによっては、それを得意とする会社もあれば対応できないところもありますので事前に要望を集めることで、見学したいモデルハウスを選択しやすくなるのです。
➁見学したいモデルハウスを選ぶ
1軒のモデルハウスを見学するのに、少なくとも1~2時間要します。
たくさんの住宅会社が入っている総合住宅展示場なら1日に3~4軒が限度かと思います。
あらかじめ見たい物件をリストアップしておくことが大切です。
また、その家についてのご説明や自分たちの要望などをお話ししていくので、ホームページやカタログなどの情報を照らし合わせ、当日見学したいモデルハウスをピックアップし事前に予約しておくと、スムーズに案内してくれるので効率的です。
➂チェックリストを作る
モデルハウスに行くと、住宅メーカーの担当者が詳しく案内してくれます。
その方に、質問することも可能ですから、事前に質問したいことをリストアップしておくと便利です。
また、新しい家で使いたい家具や家電などがあれば、サイズも確認しておくと良いでしょう。
「ソファーが大きすぎて部屋が狭く感じる」といった後悔をしないためにも事前に確認しておきましょう。
④受付でアンケートに答える
モデルハウスについたら、受付でアンケートを求められます。
家族構成や収入、予算、家を建てたい時期などいくつかの質問項目がありますが、すべて答えなくても問題ありません。答えられる範囲で回答しましょう。
⑤物件の見学
アンケートの回答を終えたら、いよいよモデルハウスの見学です。
担当者の案内に従って、説明を受けましょう。そして、気になる点があれば質問をしていきましょう。
事前に予約しておくと、スムーズに案内してくれるので効率的です。
モデルハウスを見学する際のポイント
効きたいことや見たいことを整理して準備万端、いざモデルハウスへ見学!となった時にチェックしておきたいポイントがあります。
様々なモデルハウスに見学に共通するポイントなので、是非参考にしてみてください。
①担当者の印象
モデルハウスには、それぞれの担当者(営業マン)が説明係として常駐していますが一般的には対応した担当者(営業マン)が商談から契約後の施工に向けた窓口となるケースが多いです。
その後のフォローやアフターケアなども含めて、安心して付き合える担当者(営業マン)かどうかを確認しておくことは大切なポイントです。
➁目に見えないところは積極的に聞く。
普段生活していると目に見えない屋根裏や床下、基礎部分などについて、積極的に質問してみましょう。
耐震性や耐久性も含めて、分かりやすく納得のいく説明を受けておくことで、長く付き合うマイホームに対する安心感も変わってきます。
こういった質問は「目に見えない部分にもこだわっているか」「ごまかさずに丁寧な対応ができる住宅会社かどうか」といった担当者(営業マン)が信頼できるかどうかを見極める機会にもなります。
➂実際の生活をイメージ
見学するときは、遠慮してただ見るだけではなく、備え付けのソファーに座ったり、キッチンなど触ったりしてみて「実際に生活すること」をイメージしながらチェックしてみると良いでしょう。
座ってみると「天井までの距離感」や「使いたい家具の配置が可能か」といった気になる部分が見えてくることもありますし、キッチンやお風呂など使い勝手をチェックしてみると違和感に気づくこともあります。
実際の生活と照らし合わせて機付いたポイントが、今後の生活に支障のないレベルかどうか?モデルハウスを通じて確認しておきましょう。
同居する家族はできるだけ同行し、それぞれの意見の感想をふまえるとより理想に近い住宅に住むことができます。
④購入価格
見た目や使い勝手の良し悪しだけではなく、やはり購入価格も重要です。
注文住宅は土地(地盤など)の状態や周辺環境によっても施工費用が変動します。
おおよその総額を把握するためにも、立地や敷地面積など施工条件によって価格が変動する要素はどのようなものか確認しておきましょう。
モデルハウスで使用されている設備に、オプションになる部分はないかを聞いておくことも大切なポイントです。
見学していると担当者(営業マン)が一生懸命に説明してくれるケースが多く、遠慮してしまうことがあるかと思いますが、気になることはどんどん質問しましょう。理解を深めて納得した住宅を購入するために大切なことです。
注意点について
モデルハウスはステキなデザインやお洒落な家具でキラキラ輝いて見えますが、それに惑わされずに必要なポイントをチェックしましょう。
モデルハウスを見学する際に気をつけておいた方が良い注意点についてお伝えしたいと思います。
「特に気をつけたいのはオプション設備」
ステキに見える仕様や設備は、標準設備ではなくオプション設備であることが多いです。
モデルハウスと同じような設備や仕様にすると、標準価格よりもずっと予算が上がってしまうこともあります。
特にキッチンやバスルームはオプション設備で整えられていることが多いです。
気に入った設備については担当スタッフに「これは標準設備ですか?」と確認するようにしましょう。
また、たとえ1日数社だとしても、担当スタッフから話を聞きながらいろいろと見学するのは意外と時間がかかります。
1日で回る件数は集中させず、見る時間には余裕を持って動くといいですね。
「せっかくだから」と思っても1日に何件も見学をすることは難しいので、事前に見学するハウスメーカーを絞り込み、チェックポイントをリスト化するなど明確にしてから免額すると効率よく回れます。
住宅展示場の場合はどれから回るのか迷ってしまうので、総合案内の窓口で相談してみるのも良いかと思います。
「イメージをつけるには、リアルサイズの家を見学する」
既に展示場などを見ている方はお分かりかと思いますが、総合住宅展示場に立つモデルハウスは、ほとんどが70~80坪の大豪邸です。
よほどのお金持ちじゃない限り同じグレードのものは建てられないですし、なかなか自分たちの家づくりのイメージがつかないと思います。
そこで、一番イメージがつきやすいのが、リアルサイズの家を見る事です。
30坪の大きさはこのくらいなど、実物として実感、確認できるものを見ることで自分たちの理想の大きさが明確にできます。
さいごに
モデルハウスを見学する際のポイントなどについてお伝えしてきましたが、お分かりいただけましたでしょうか?
モデルハウスを見学するメリットは、ホームページやカタログだけではわからない情報を得られることです。
実際に見て、触れて、感じて、住みたい家かを判断する大きな決め手にもなります。
たとえその住宅会社と契約しまいと決めていても、間取りの工夫やインテリアの見せ方など参考になる点があるかもしれません。
そうした新しい発見は、今後の家づくりにも十分生かされるはずですので、しっかり準備をしたうえでモデルハウス見学へ行ってみてください