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2022-02-24

床暖房のデメリットについて考える

家づくりのご相談を受けている中で、床暖房を取り付けたいというご希望が一時期からとても多くなりました。冬場は足元が寒く、床が冷たくキッチンに立っているのがつらい。そんな不満を解決するものとして床暖房を考えている方が多いです。

しかしその不満を解決するのは床暖房がベストでしょうか?

床暖房とメリットはもちろん、デメリットについてもこちらで解説していきます。

 

何故床が冷たくなる?

今住んでいる家の床は冷たいですか?もし今住んでいて床が冷たいと感じるのはいくつか理由があります。

まず一つ目は床材です。賃貸などで使われている床材は薄い板を張り合わせたものであることが多いです。その表面に木目をあしらっているものになります。

そのため空気が含まれず熱を貯めることが出来ない為、冷たく感じてしまいます。

また賃貸であれば断熱性能もそれほど高くなく、外気に近い床が冷たくなることが多いです。

床暖房の仕組み

床暖房は温水や電気を使って床材を温める仕組みになっています。

温められた床材から空気に伝わり、部屋全体が暖かくなるというのが床暖房の仕組みです。

こういった仕組みの為、その他の暖房機器と比べると室内が快適な温度になるまで時間がかかるのは床暖房のデメリットと言えるでしょう。

しかし、足元がすぐに暖かくなるのは床暖房のメリットと言えます。

こういった特徴から床暖房はあくまで補助の暖房機器として使い、部屋を暖める場合は別の暖房機器を使うという方も多いです。

床暖房のコストについて

床暖房は他の暖房機器と比べて、導入費用とメンテナンス費用が高くなる傾向にあります。床下にある分、故障時は大掛かりな工事になるため注意が必要です。そのため床暖房を導入して故障してしまった為、修理せずにそのまま使わなくなったというケースもあるようです。

また前述した通り作動してから部屋が温まるまでに時間がかかります。

しかし、床暖房を切ってからも床材の熱が残るのですぐに冷えてしまうことはありません。

使わなくなる直前に切るのではなく、少し前に床暖房を切っておくのも節約のポイントになります。

床暖房が床材に与える影響

床暖房は床材を暖める為、床材の種類を限定します。

熱に弱い材料を使うと変形してしまったりするので、床暖房対応の床材を利用する必要があります。

また、カーペットやラグを敷くことで熱がこもってしまい、床材に悪影響を及ぼす場合がありますので注意しましょう。

床暖房は危ない?

床暖房を導入するうえでもっとも気を付けなければいけないのが低温やけどです。

床暖房では床の表面温度が30°C以上になります。

床暖房のデメリットとして、その床に寝そべっていたり、体勢を変えずにずっといることで熱の放出ができなくなる接触している部分の温度が上昇し続けてしまいます。

その為リビングのようなリラックスする場所に床暖房を設置することで、床に座っての生活がしにくいということがあります。

なら床暖房はつけない方がいい?

決して床暖房がいけないわけではありません。

デメリットを把握したうえでどのように使うか考えましょう。

例えば床に座って生活することが多い人は床暖房のデメリットを考えると設置しない方がいいですが、ダイニングテーブルやソファを基本的に使って床に座ったりしない人にはデメリットとなりません。

また床に座る生活をしたい人もキッチンなど基本的に立って作業をするような場所に局所的にいれるのもいいかもしれません。

床暖房だからダメというわけではなく床暖房の苦手な部分をきちんと把握したうえで設置するべきか、どこに設置するかを検討しましょう

便利な宿泊体験

最近ではモデルハウスなどに宿泊して体感できる場合が多くあります。

断熱性能や床材などを確認し、宿泊して生活のイメージをするのも大事です。

宿泊体験をしてみてそれでも物足りない場合は床暖房を設置しましょう。

さいごに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

解決したい不安や不満をまずは信頼できる担当者に相談してみましょう。

床暖房以外にも別の解決方法がある場合が多くあります。

ひとつひとつが皆様のライフスタイルに合ったものになっているかを是非プロの目線から確認してみてください。

もしかしたら別の良い提案をしてもらえるかもしれません。

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