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失敗しない家具の色の選び方

ライフスタイルの変化による引っ越しや、部屋の模様替えの場合に、「素敵なインテリアにしたい」「家具選びで失敗したくない」と考える方は多いのではないでしょうか。
理想的なインテリアにするためには、床色と家具の色とのバランスや、色の心理効果、配色の基本なども無視できません。

今回は、失敗しない家具選びに必要な「色」について紹介します。
家具を選ぶ際は、ぜひ参考にしてください。

 

床色にあわせた家具の色の選び方のポイント

お部屋の家具の色を決める際には、まず自分では変更できない床の色を考慮すると、まとまった雰囲気に仕上げることができます。
ここでは、部屋の床色を意識した家具選びのポイントを紹介していきます。

■ダークブラウンの床色

ダークブラウンは、大人っぽい高級感や重厚感が特徴的な床色です。
特有の圧迫感があるため、明るめの色合いの家具と合わせるのがよいでしょう。

また、パープルカラーのインテリアを合わせれば、ダークブラウンの濃さを際立たせ、落ち着いた雰囲気になります。
白黒のモノトーン色を強調したいなら、ホワイト系のシンプルな家具もよいでしょう。

重厚感と相性がよいヨーロピアンクラシック系の家具や、開放感を与えるナチュラル家具ともよく合う床色です。

■ミディアムブラウンの床色

ミディアムブラウンは、濃さと明るさのバランスがとれた床色です。
ナチュラルとダークブラウンの間に位置し、色のバランスがよいためさまざまな家具と調和します。
個性的なデザインの家具でも合わせられるので、さまざまなコーディネートを楽しめます。

白と黒の中間色であるグレーとの相性がよく、部屋全体をすっきりとまとめることが可能です。
レッド系の家具と合わせれば、温かみのある空間にもできます。

例えば、グレー系の家具にレッド系の小物を合わせれば、華やかで温かみのある空間にできるでしょう。

シンプルなデザインのナチュラル家具にもよく合います。

■ナチュラルな床色

ナチュラルは、自然な温かみと明るさが印象的な床色です。
一般的なフローリング床材に使われており、主張が強くないのでいろんな家具とのコーディネートがしやすいです。

同系色のナチュラル家具はもちろん、色の濃い家具との相性がよく、メリハリのある空間を作るのにおすすめです。
また、ダークブラウン系の家具と合わせれば、明るさと暗さのコントラストによりレトロな雰囲気もつくりだせます。

家具の色の選び方は色による心理効果にも注目

家具の色は、部屋を構成する重要な要素です。
統一感を持たせれば部屋のまとまりも良くなりますし、場合によってはカラーヒーリングのようなストレス解消の効果も得られるかもしれません。

色の与える心理効果を理解して、家具を選びましょう。

■赤色の心理効果

赤色は暖色系特有の温かみが感じられる色です。
火を連想させる色でもあり、アグレッシブで情熱的な心理効果を与えます。

赤色は体感温度を上昇させる効果があるため、気持ちを盛り上げたい空間におすすめです。
赤ちゃんも反応すると言われるくらい、本能に働きかけてくる色です。

赤色の家具を置くおすすめの場所は、バスルームやリビング・ダイニング、子供部屋、仕事部屋の他、太陽の当たらない北向きの部屋など。
やる気を上げたい場所や、太陽が当たる事が少ない部屋に置くのがおすすめです。

例えば、冬の肌寒いバスルームに、赤い洗面器やウォッシュタオルなどを置いたら、体感温度を上昇させる効果が期待できます。
暖色系の照明を併用すれば、より温かみのある空間になるでしょう。

■青色の心理効果

青色は、寒色系特有の冷静さを表現する色です。
穏やかな水の流れのように、理性的かつ落ち着きのある心理効果を与えます。
爽やかなイメージが強いブルーカラーは、冷静で落ち着いた判断が必要な空間にも利用されることが多いです。

青色の家具は、寝室や書斎、仕事部屋、リビングルーム、勉強部屋など、論理的思考が必要なスペースや、リラックスして落ち着きたい部屋に置きましょう。
例えば、青色のテーブルクロスや箸などは、ダイエット中の食欲を抑えるのに効果が期待できます。
寝室の布団やシーツを青に統一すれば、リラックスした空間をつくりだせるでしょう。

■黄色の心理効果

黄色は、暖色系に分類される色で、前向きでポジティブな心理効果を与えます。
論理的思考や判断力を活発にさせ、自律神経に働きかける効果があるため、道路工事や踏切などの警告表示にも利用されています。
知識欲や食欲を刺激する効果もあると言われています。

黄色の家具は、キッチンや仕事部屋などの知性や判断力が必要な部屋や、ポジティブに過ごしたい明るい部屋におすすめです。
例えば、リビングに黄色を取り入れた照明を配置すれば、温かみのある活動的な空間にすることができます。

■無彩色(白・黒・グレー)の心理効果

無彩色は、白・黒・グレーなどの色味のない色です。
静寂や神秘性を連想させ、落ち着きのある心理効果を与えます。

統一感があるため、壁や床はもちろん家具同士でも合わせやすいです。
一貫性を出すことができ、様々な家具の色に利用されています。
主役にもサポートカラーにもなれる汎用性が魅力です。

無彩色の家具は、仕事部屋やリビングなど統一感を出したい部屋におすすめです。
例えば、黒を基調とした家具を揃えれば、高級感と神秘性で統一された居住空間を作り出すことができます。
白は、他の色を際立たせる効果があるので、無彩色同士で合わせることも多いです。

配色から考える家具の色の選び方

家具選びには、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーのバランスが大切です。
統一感を重視するのか個性を大事にするかによって、最適な配色バランスも変わってきます。

ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの基本を押さえて、家具を選びましょう。

■ベースカラー

ベースカラーは壁・床・天井など、部屋の基本となる色です。
全体の約70%を占め、部屋の印象を決めます。
目立つ色だとコーディネート幅も狭まるので、クリーム色やベージュなどの落ち着いた色を使うことが多いです。

ブラックや茶色などの暗い色は部屋の圧迫感が増大するため、部屋全体が狭いと感じるかもしれません。
メインカラーやアクセントカラーとのバランスが大切になります。

白やベージュなどの明るい色は部屋全体を広く見せるため一般的な壁色として採用されており、様々なインテリアとの相性がよいです。

■メインカラー

メインカラーとはソファー・カーテン・収納家具など、部屋のメインとなる色のことです。
ベースカラーに次いで表面積が大きく、部屋全体の約25%を占めます。
大きな家具と他の家具の配色バランスが重要です。

鮮やかすぎない色をメインにすれば、アクセントカラーとのバランスも整います。
カラフルにしすぎると全体のバランスが崩れやすくなるので、あわせる色は一つに抑えるのがおすすめです。
2つ以上の配色は、アクセントを付けたい時には有効ですが、コーディネートが難しいので上級者向けと言えるでしょう。

■アクセントカラー

アクセントカラーは部屋のアクセントとして利用される色です。
表面積でいえば少ししかなく、全体の1割も満たしませんが、部屋のメリハリをつける効果が期待できます。
インテリア雑貨やグリーンの観葉植物、食器などの、取り替えやすいアイテム類を指し、好きな時に簡単に取り替えることができるのが特徴です。

全体のバランスに影響を与えにくいため、配色数の制限もなく個性的なデザインが楽しめます。
ベースカラーやメインカラーでは考えられないようなデザインにも対応でき、季節の変わり目や人生の節目など、気分を変えたいときにおすすめです。

家具の色を揃えられないときの小物の選び方

家具の色は揃えた方が統一感がありますが、予算の都合などでできない場合もあるでしょう。
そのような時は、小物類などを利用して統一感を出しましょう。
ここでは、家具の色を揃えられなくても、おしゃれな部屋にする方法を2つ紹介していきます。

1.ファブリックを揃える

家具の色がバラバラの時は、クッションやカーペット、ベッドシーツなどのファブリック(生地)を利用して全体のバランスを整えます。
これらのカバーで色を組み合わせても良いですね。
ファブリックを使用する時のポイントは以下の通りです。

・質感を合わせる
・全体的な色系統を合わせる
・あえて目立つ色を使ってイメージカラーにする
・全く違う素材でアクセントを出す
・重たい色と軽い色のバランスをとる

具体的には、椅子が白、テーブルがダークブラウンなら、テーブルクロスを白系に合わせると色系統を合わせることができてバランスが取れます。
また、木製のチェアに麻製のクッションを用いれば、自然で落ち着いた空間をつくれます。

他にも、全体のバランスを温かみのあるものにするため、カーテンを暖色系にしたり、床とテーブルが同じ系統なら、カーペットをウール毛などの別素材にしてアクセントを出すなど、さまざまな工夫ができます。

2.ミックスインテリアを目指す

ミックスインテリアとは別々の色や系統のインテリアを用いることで、おしゃれな空間を演出する方法です。
現在の家具の色がバラバラでも、自分好みのデザインにすることができます。
高い技術が必要なので、センスに自信がある方におすすめです。

ミックスインテリアのポイント
・インテリアテイストの系統を2つほどに絞る
・色や素材などに統一感を持たせる
・インパクトのある小物を使い個性的なデザインを出す

ミックスインテリアの具体例としては、鉄筋素材のデスクに、レトロ感のあるアンティーク調の椅子を組み合わせると、2つの系統が合わさっておしゃれな印象に。
また、自然素材を多めにして、リゾート気分が味わえるアジアンテイストな空間にすることもできます。
モダンで重厚感のある床材に、クラシカルな照明を合わせると、インパクトが出て良いですね。

さいごに

家具の色は、部屋のメインカラーとなる重要な要素です。
床色とのバランスを考えて部屋全体でのコーディネートを考えましょう。

心理的に与える効果も大きいため、ベースカラー・アクセントカラーとのバランスも大切です。
予算などの都合で色を合わせることができなくても、上手に工夫すればおしゃれな統一感を出すこともできます。

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